情報の整理、圧縮
川上量生著「コンテンツの秘密」に、
コンテンツとは、世の中の道具(みんなが知っているもの)ー本の中では客観的情報と書かれているのだがーを用いて、自分にしか見えなかった情報ー対比的に主観的情報と呼ばれるーを表現したもの、と定義されている。
ビジネス本・小説・新書・文庫、様々な本を読んで最も重要となるものは次の二点である。
・自分にとって乗っている情報がいかに映ったか
・乗っている情報の本質はなんだったか
すなわち、本の消化とは、この情報を取得することなのではないかと思う。(百科本や教科書といったものは例外である)
本の内容は1日にして腑に落ちることはあまりなく、ワインのように一度寝かしておくことも重要である。その間にふつふつと内容を反芻するうちにニューロンが他のニューロンとつながって回路が生成される。その後読み直した時に回路全体の地図が手に入る。
地図をみて、気になる場所があればそこへ飛ぶ。もう一度その風景をみて感じたことをメモしておく。
だから、最後にはそのメモと地図さえあればいい。
本棚から本があふれそうになったら、本当にその本がずっと残すべき情報価値のもったものかどうかを確かめるといい。
コンテンツの秘密―ぼくがジブリで考えたこと (NHK出版新書 458)
- 作者: 川上量生
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 新書
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視力のとどく範囲で。
一般的にいって、人は心配性だ。
将来のこともわからないのに将来のことを決めたり考えたりしたがる。
無人島に行く、となるといっぱいものを持っていこうとする人がいる一方で、何も持っていかない人もいる。この差はなんだろう。
将来を前から予測出来る人はむしろ、自分に自信があって、そこまで心配性ではないんじゃないかなと思ったりします。こうなったら自分はこうなるだろうと自分のことがわかっていると思いこんでいたり、未来の自分への期待をもつことができているためです。
人の体の細胞は日々入れ替わりーもちろん脳みそもー変わっていくのに考え方や行動が変わらないと思うほうが不思議だとも思います。
今に集中して、未来の自分やほかの人に対して期待を持たない、それがむしろよい働きをすることもあります。
つまり「期待しない、諦める」こころをもつこと、これは変わり続ける自分の細胞と意識に対してうまく付き合うための姿勢の一つだと思います。
変わり続ける物事に対して将来を作らない、決めない。
今とだけ戦い続けるーこれが一番柔らかく、かつ楽しく生きられる戦い方だと思います。
自分の視力のとどく範囲でがんばり続ける。それが一番柔らかい生き方だと思います。
カッコつけてますか?
カッコつけよう。仕事も見た目も趣味もなにもかも。
例えば、女性のカッコつける習慣は素晴らしいと思う。
少しの外出だとしても、女性は化粧をする。
プログラムもまた、同じようにカッコがないとダメであったりする。
最後の最後で、カッコを忘れてしまっては動かないのだ。
人の仕事も同じくしてカッコつけるべきである。
もちろん女性のそれとは違って、
見知らぬ人にその仕事が見られることはあまり多くないだろう。
けれども、カッコつけて仕事することはカッコいいのである。
カッコつける、というのは次のようなことである。
人から見られることを意識して見やすく、理解しやすく、評価されやすいように、こだわりをもって、物事を行うということ。
すべてにカッコつけられれば、それが一番良い。
物事にこだわりつづけ、自分の意思とともに見えかたを意識して行動する。
カッコつけよう。何事も。
オブジェクト指向のこころについてちょーざっくりしたスライド作りました。
オブジェクト指向ってなんだったんだろう。
オブジェクト指向ってなんだっけ?と言うと
「えとまずクラスとインスタンスがあってですね...」みたいなことを説明する人も多いかと思います。
オブジェクト指向は概念であって考え方です。だからなるべくコードを使いたくなかったので使ってません。説明するべき軸はオブジェクト指向って現実世界のあるべき姿に近いよね、てことでした。
- みんなが責任を持っていてやるべきことを知っている
- 仕事を言ったら良しなにしてくれる
- すごいできる奥さんとか友達とかそういう人
けどそれって結局「意図」のやりとりになるんだよね。
意図が伝わるための工夫がオブジェクト指向には散りばめられていて、
プログラムを
「処理を受け渡し続ける次元」
から
「意図でやりとりできる次元」
にあげてくれたのがオブジェクト指向のやったことなんだと思います。
そもそもそういうコンテキスト(オブジェクト指向とは何か)があって
それの実現の方法のための技術であることをベースにおいて勉強すれば
それの「価値」がわかって全然苦しくないと思います。
昔っから「それなんのためにあるの」がわからないと頭に入らないタチの
人は考え方を基本に追いかけていくといいと思います。
おすすめの本
デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ (Software patterns series)
- 作者: アラン・シャロウェイ,ジェームズ・R・トロット,村上雅章
- 出版社/メーカー: ピアソン・エデュケーション
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EdTechと違和感
EdTech(エドテック) ーとは、 教育 と ITを掛け合わせたものである。
そもそもEducation(教育)とは何か。Educate(引き出す)を語源とする単語である。
この引き出す、をせずに従来の教育の仕方をただIT化したのがEdTechとなっている。
これがEdTechと言われても新しさや、期待を持てない違和感を生み出していた。
紙をタブレットにして、人の単純作業をパソコンに置き換えるだけ。日本の教育の問題はそこにはないと思う。教育者の仕事が教育ー教育を受ける人に対しての引き出すという意味であるがーを行えていないことにあると思う。
みんな、の標準値を決めてそれに足るか足らないかでしか教育を行っていないのだ。
教育を受ける人に対してのその人のコンテクストーその人の経験、育った環境、知っている知識などーを理解してその道具を使って組み立ててあげられるのが教育だと思う。
身近な人に勉強を教えてもらうと勉強がはかどる、という経験をしたことがあるかもしれない。それは、お互いのコンテクストー持っている道具ーが近いからお互いの理解が進みやすいのだ。友達同士で教えあったほうがいいことも多い。これはそのためである。
ITは教育をする側が「学」を「楽」にするためではなく、教育を受ける人が「学」を「楽」にするためにあるべきだと思う。
自分が学習する際も同様で、自分が自分のやりたいことを「引き出して」行かなければ自分の足は進まない。みんなやっているし自分はやっていないから、では失敗している教育のあり方そのままである。その失敗を鑑みれば、自分は自分の気持ちに正直であるべきなのだ。
テクノロジーは方法を変えるだけではなく、文化も変えるべきである。それが、今の日本のEdTechには足りない気がする。
それでもやっぱりオヤジにはならない。
ホリエモンの本を読んだ。
「君がオヤジになる前に」
ここで言うオヤジは、物事を良い方向に改善しようという意欲をなくした人のことを言う。「俺はこれでいいんだよ」とか「周りがそうだから」みたいな思考停止が始まっていたらあなたはもうオヤジ化が進んでいるかもしれない。
オヤジたちに対してホリエモンはこう言っています。
彼らは現状にただ不満を持ち、将来に不安を抱えながらも、そこを打開しようという意志すら奮い起こせない。ただ誰に向けるともなく不平を口にしているだけだ。それを僕は「思考停止状態」と呼ぶ。
就職活動、大学生活、高校生活、、、、日本にはオヤジが多いように思います。
本当に自分はそれでいいのか、を自分に問い続ければはっきりと自分の意志ややりたいことがわかるはずなのにそれを考えず周りをキョロキョロ見渡しては大きい船の方へ乗ろうとする。自分にはそれができないタイプでした。
今、自分はスタートアップで働いています。自分の意志で、自分のやりたいことを、責任を持って仕事をしています。若いうちの苦労は買ってでもしろ、とは言います。若いうちの方が経験値がそのままレベルに影響するためです。
スタートアップの新卒は、普通の新卒とは仕事の量も責任も大きく違いますが、それだけ自分の資産にもなりうるのです。
大きな会社に入ることを否定しているわけではありません。そこに意志はあるのか、「それ"で"いい」なのか「それ"が"いい」なのか、ということです。人生は一度しかありません。あなたが過ごした1日は地球が何度回ってもやってくることはないのです。人生にコダワリを持たずに過ごした1日は後になって取り戻すことはできません。だからすべてに心をもって礼儀正しく、感謝するためにも自分の本当の声を見つけてそれに従うのがいいことなのではないでしょうか。
これを知るものはこれを好む者に如かず、
これを好むものはこれを楽しむ者に如かず
(何事に対しても、それを知っている人はそれが好きな人に及ばないし、好きな人もまたそれを楽しんでいる人には及ばない)
あなたの今日は楽しめましたか。それが人生の答えだと思います。
心のうちに意志があるならその声に正直に従って生きること。
自分の今の勉強、仕事、友達、趣味、すべてを決定づけるポイントだと思います。
- 作者: 堀江貴文,福本伸行
- 出版社/メーカー: 徳間書店
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