視座の変化
今年から会社がスクラムをやり始めた。
それもあって、ここ数ヶ月、エンジニア兼スクラムマスターとして働いていた。
振り返ってみると転職した当時と自分の視座が大きく変わったので簡単にメモ。
「できるエンジニアになるんだ(キリ」
そうなってた自分が恥ずかしいくらいに視点が変わってた。
個人のできることは限られているし、自分のエンジニアリングも大したことない。
組織で働くことの意味はレバレッジをつかえることにある。
会社規模が100人くらいの会社の人は、自分一人の100倍以上のことが組織で成し遂げられる可能性を持っている。
自分がどう働くか、はもちろん大事。
けど、自分自身が組織、事業のレイヤーでどこにいるのかをわかって、それをうまくつかったほうが結果もコミットできるし、自分の負担も軽減できる。
スクラムをやっててそれは強く感じたところ。
スクラムは組織の自己組織化を促進する。
自己組織化というのは、言ってみれば自分たちでどうするかをかんがえて、
組織自体がまるで一つの生命体のように振る舞えるようになること。
それこそまさに組織で働くことの魅力だし、価値だ。
だから今は「自分は」という主語は捨てて、「私たちは」とか「〇〇(事業名)として」という表現になってきつつある。
有機体の一部であることは、見方によっては社会の歯車に見えるかもしれない。
けど歯車はそれ単体では何にもならないが、有機体の一部もまた思考を持っていて、
それ自体で動くことができる。
これが、高度経済成長時代の組織と今の組織のあり方の差分なんだろうな。