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地の利の科学

四月。北朝鮮とアメリカの睨み合いで経済は波乱の一か月だった。

 

一見すると、それだけのように見える。けど真実はこうだ。

 

ランドパワーの中国とシーパワーのアメリカの睨み合い。

 

地政学という学問はこういう眼を与えてくれる学問だ。

地政学を学ぶことで、「地の利」と政治の関係を学ぶことができる。

 

地政学の祖と呼ばれるのはマッキンダー。彼はイギリスの地理学者。

彼は著書の中で次のようなことを提唱している

 

世の中は二つの力に分かれる。大陸をもち陸の力を制するランドパワー勢力と、

海の力を制するシーパワーの勢力にわかれる。

 

そして、世界の真ん中に存在する世界島(ユーラシア大陸)の心臓部分(今でいうところのロシア・中国あたり)を制する者は、この世界を制するだろう。

 

 

これがものすごくざっくりとした地政学の世界観だ。

加えて、中国・ロシアは陸を収めし、ランドパワー、アメリカはシーパワーである。

アメリカも大きな大陸をもっているからランドパワーのように見えるが、国を大陸としてみるか・島としてみるかの定義は、周囲に脅かす国々が存在するかどうか、である。

 

アメリカは武力で周りから直接脅かす存在がないという点で、島なのである。

分類にはシーパワーにあたる。

 

それでいうと日本もシーパワーだ。シーパワー国家では、国土が小さければ小さいほど、国土を守るために必要な武力も少量で済む。持て余した武力を外部の植民地化に割くことができ、侵略を積極的にできる特徴がある。その文脈でみれば、イギリスのようにかつて大きく植民地を持ったことも納得できよう。

 

ニュースでなんなく流れていることがらも、地政学の眼鏡をかけるだけで、勢力が逆転したり、見方が大きく変わったりもする。

 

世の中は思ってるほど簡単じゃないけど、思ってるほど複雑でもないかもしれない。

 

マンガでわかる地政学 (池田書店のマンガでわかるシリーズ)

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現代の地政学 犀の教室

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マッキンダーの地政学ーデモクラシーの理想と現実

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