視力のとどく範囲で。

一般的にいって、人は心配性だ。

将来のこともわからないのに将来のことを決めたり考えたりしたがる。

 

無人島に行く、となるといっぱいものを持っていこうとする人がいる一方で、何も持っていかない人もいる。この差はなんだろう。

 

将来を前から予測出来る人はむしろ、自分に自信があって、そこまで心配性ではないんじゃないかなと思ったりします。こうなったら自分はこうなるだろうと自分のことがわかっていると思いこんでいたり、未来の自分への期待をもつことができているためです。

 

人の体の細胞は日々入れ替わりーもちろん脳みそもー変わっていくのに考え方や行動が変わらないと思うほうが不思議だとも思います。

 

今に集中して、未来の自分やほかの人に対して期待を持たない、それがむしろよい働きをすることもあります。

 

つまり「期待しない、諦める」こころをもつこと、これは変わり続ける自分の細胞と意識に対してうまく付き合うための姿勢の一つだと思います。

 

変わり続ける物事に対して将来を作らない、決めない。

今とだけ戦い続けるーこれが一番柔らかく、かつ楽しく生きられる戦い方だと思います。

 

自分の視力のとどく範囲でがんばり続ける。それが一番柔らかい生き方だと思います。