戦略

戦略。戦いを略すと書きます。「しないことを決めること」です。

 

たくさんある選択肢の中からやらないことをぽいぽい決めて、

やることだけに集中して進めていくこと。これが戦略です。

 

戦略を使う場面はたくさんあります。読書、投資、キャリア、掃除、、、などなど。

 

・戦略的読書

 読まない本を決めることです。これは少し難易度高い。

というのは、その本を読むべきものかどうかは読む前にはわかりにくいからです。

けど、その本の位置付けを自分の中に定義していれば、それが必要かどうかを

分けることができます。

 

たとえば、

 小説しか読まないと決めている人は、ビジネス書に手をかけません。

ここまではっきりとした線引きは難しいかもしれません。

その時について一番役立つのは読まずにして、本の中身を知ることです。

書店には、「本についての本」というジャンルの本が置いてあります。

「〇〇の名著30」、「読むべき△△のすべて」というのがそれにあたります。

 

気になってる本があったらビュッフェのように、つまみ食いしてみて、

本当にそれをばっかり食べしても大丈夫かを事前に知ることが、

戦略的読書への第一歩です。

 

・戦略的保有(投資)

 持たない株を決めることです。こちらは読書よりも簡単かもしれません。

自分がついていきたい会社を決めて、なぜついていきたいかを明確化できればいいのです。会社には経営戦略・企業理念・成長性・コーポレートガバナンス、と実際に株を持たなくても知れるメタ情報がたくさん存在しています。それを理解して判断すればいいのです。

 やっている事業ドメインベースで判断してもいいかもしれません。

分厚い「四季報」(事業の進捗とか、内容が書かれている本です)とかを見てもいいですし、ネットで調べて見てもいいかもしれません。

 

戦略。人間の最大の資産は時間です。

普段は、優先度をつけて切るための基準に時間を用いています。

本棚にたくさんの本を持っていても、今後それを読む時間はやってきますか。

たくさんの会社の株を持っていても、今後その株管理できる時間はありますか。

 

自らの等身大を見つめ直して、本当に自分にとって大切だと思うものに費やす。

それが戦略です。

足るを知る(老子)というのは一見すると、質素倹約が良しとされているようなイメージを受けますが、そうではありません。戦略的に物事を選択できていますか。その器はあなたの等身大を捉えていますか。ということを言っているように思えます。

 

 

 

現代思想の名著30 (ちくま新書 1259)

現代思想の名著30 (ちくま新書 1259)

 
心理学の名著30 (ちくま新書)

心理学の名著30 (ちくま新書)

 
会社四季報 2017年 4集秋号 [雑誌]

会社四季報 2017年 4集秋号 [雑誌]