2017 読んでよかった本 5選

2017年も残り1日にとなりました。

 

今年読んでよかった本

 

1. フォークの歯はなぜ四本になったか

2. 新しい市場のつくりかた

3. ヤバい決算書

4. マーケットデザイン

5. ジョブ理論

 

1. フォークの歯はなぜ四本になったか

デザイン、それはプロダクトの価値を大きく左右します。

デザイナーがいて、考えに考え尽くされた結果そのデザインになる。

これが現代におけるデザイン過程のイメージです。

 

ではフォークはどうでしょうか。

いろんな形が大量に発明されて、それぞれの形にそれぞれの理由があって、

誰か一人の天才が生み出したものではないことがこの本を読むとわかります。

デザインとは、失敗と、発明の歴史の賜物であることを噛み締めるのに

良い本です。

フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー)

フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー)

 

 

2. 新しい市場のつくりかた

 市場とは、どのように生まれるのでしょうか。

昨今ではマーケティング - ポジション、セグメント、ターゲティング- と的確に

狙い撃ちされてマーケットが動いていくように見えます。果たしてそうでしょうか。

ビジネスで成功する方法の一つにブルーオーシャン戦略があります。

あなたにとっての問題は、誰かにとっての問題でもあります。

自分に感じた問題を解決するものをプロダクトにして、実際のマーケットにしてしまう。

誰かの一声がプロダクトを生み出し、文化へと変化し、市場に成長します。

何気なくあなたが使っているものも何処かの誰かの一声から生まれたものかもしれませんね。

この本は、市場に対する敷居を大きく下げてくれる力を持っています。

新しい市場のつくりかた

新しい市場のつくりかた

 

 

 

3. ヤバい決算書

財務分析から企業の問題は発掘できるか、を考えるのに面白い本でした。

決算短信や、言葉、実際の貸借表を書いてみるとおかしさに気づいたり、やはり

問題をはらんでいる会社はどこかに予兆が現れるものです。

 

数字のマジックにとらわれないように見抜く力をつけましょう。 

ヤバい決算書

ヤバい決算書

 

 

 

4. マーケットデザイン

 マーケットデザイン - 板寄せや、オークション、はたまた人のマッチングと現代では様々なもの・ひとがマッチングしあう時代です。

 

全体最適とは何か、需要と供給、物の値段はどうやってきまるのか。

こういった分野はノーベル経済学賞では最近のトレンドになっています。

一見科学が介在しにくそうなところにこそ、ゲーム理論などをつかってあるべき姿を見通す力が生きる時代です。

 

人同士はどのようにマッチングすれば全体最適になるのか、

物の値段は何をルールにオークションすればプラスサムゲームになるのか、

そういったことを考えるのも面白いですよ。

マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学 (講談社選書メチエ)

マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学 (講談社選書メチエ)

 

 

5. ジョブ理論

あなたの解決したいジョブはなんですか?

 

普段意識しないものの、人はサービスや商品を手に取るとき、解決したい課題が常に存在します。

 

マクドナルドを食べたいと言っていながら、実は「小腹が空いていて近くにある店がマクドナルドだから」という理由でそういっているのであればそれは「小腹が空いているのを満たす」というジョブを解決するためにマクドナルドを利用しているだけだったりします。

 

企業はそれを見抜かなければ、商品の種類を増やしたところで顧客はついてこないですよね。「ジョブ」の視点にたって初めて、「腹にたまるバーガー」開発へ向くわけです。

 

プロダクト、マーケティング、そういったものにフォーカスするのみならず顧客の「ジョブ」を基軸に考える。これがコト消費時代の生き残るための分水嶺になるのかもしれません。 

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

  • 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2017/08/01
  • メディア: 単行本
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